コラム「大江戸菓子探舌(タンタン)」
吉田枯露柿氏プロフィール
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。
2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌 『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立し、現在多方面で活躍中。
▲ブログ http://www.ichiko.tv/
第1回 「金つば」
桜餅、金つば、大福餅、おこし、五家宝、紅梅焼、かりんとう、最中、切山椒など、現在、私たちが楽しんでいる和菓子は江戸時代、特に元禄、文化文政時代に菓子の製法は急成長を遂げて大きく発展し完成したといわれます。
 さて、当時菓子といえば京都の京菓子、江戸の江戸菓子の二つがそれぞれの特長を生かして成長を遂げてきたわけですが社会が安定し経済が発展するにつれ、砂糖の輸入量が増え菓子作り専門店も増えてきました。
 しかし、当時、白砂糖は大変な高級品。これを使用したものは上菓子と呼ばれ大名や公家、そして富裕な一部の町民たちが儀式や茶会で使ったものでした。一般庶民は餅や団子などを楽しんでいたわけです。

丸い形から四角い形へ
 第1回目に登場するのは「金つば」。今は四角い形の金つばが多いですが、本来は「刀の鍔(つば)」の名前の通り、鍔の形に似せた丸い形のものでした。
 また金つばが作られる前には京都では餡入りの焼餅の「銀つば」という菓子がありました。「銀つば」が米粉で作られたものに対して「金つば」小麦粉の生地でした。これは上方の銀遣い、江戸の金遣いと貨幣の違いによるものといわれます。
 文化年間には吉原の土手でも売られ、遊女たちに「年季ましても食べたいものは土手の金つばさつまいも」と言われるほどの大人気だったとそうです。江戸庶民にも愛された丸い形の金つばもいつのまにか、四角い形で作られるようになりました。
 今では、寒天などでかためた餡生地の表面に水溶きした小麦粉をつけ、焼いたもりが多いですね。

お勧めの「金つば」のお店
創業60年の「大江戸」さん
創業60年の「大江戸」。人気のきんつばの他にも人形焼き、どら焼きなど江戸のお菓子を豊富に取りそろえ地元では昔から多くのファンに愛されているお店です。最近では「出没!アド街ック天国」「ちい散歩」などテレビ番組でも紹介されました。
 「大江戸」の金つばの美味しさの秘密は北海道産特選の小豆の持ち味を活かし六面手焼きの技法を基に、ひとつひとつ丁寧に作られているところ。小豆餡は甘さ控えめの上品な味です。薄皮には“大江戸”の焼印が押されてとっても粋です。
 種類は全部で定番の「大江戸(小豆)」をはじめ「胡麻」「栗」「抹茶」「蒸し」季節限定の「芋」と「さくら」の7種類です。いろいろな味を試してみたい方はきんつばア・ラカルト(小豆・抹茶・胡麻・栗)がお勧めです。

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都内有名劇場や、江戸東京博物館でも常時販売しています。
また、ウエブでの販売もしています。5000円以上で送料、代引き手数料が無料となります。親しい方へのプレゼントにも喜ばれそうですね。

「大江戸」〒116-0001 東京都足立区扇2-8-5
電話/03-3856-1651 ファックス/03-3856-1664
E-mail/ooedo@ooedo-wagashi.co.jp
http://www.ooedo-wagashi.co.jp/


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第2回粽(チマキ)