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江戸の正月風景 「払扇箱買」
sibugaki 2022-12-28 23:21
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当時年始の挨拶廻りにつきものだったのが、扇を入れた「扇箱」(おうぎばこ)でした。 扇といっても立派なものより、「ばらばら扇」などと陰口をたたかれた粗悪品が多かったようです。 それでも売れたのは、来客の多さを誇る見得のため、箱のまま井桁に組んで玄関先へ積み上げておく風習があっ たからです。ですから貰いの少ない家では、わざわざ扇箱を買ってまで積み上げていたといわれます。 そうまでして集めた扇箱も、松の内を過ぎると不要になります。心得 たもので、来年用に扇箱を買い集める人がいました。それが 「扇箱買」です。「売る内にもう買いに来る扇箱」という川柳は、人より先に買い集めようと繰り出す扇箱買を皮肉ったものです。
*画像〜払扇箱買 『狂歌四季人物」国立国会図書館蔵 >『狂歌四季人物」:天明老人尽語楼内匠 編, 歌川広重 画 安政2年(1855)
詳しくは>〜「江戸の正月風景」 http://www.edoshitamachi.com/web/daidougei/
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