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「万葉集に見る武蔵国の水土」
sibugaki 2022-12-28 22:05
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東京の未来づくりには、地歴を抜きに考えられません。 この物語は、土木技術者の視点から、地理や文化を織り交ぜ、豆知識としてどこを読まれても良いスタイルになっています。 東京の未来づくりを議論されるとき、この物語が、ささやかでもお役に立てば、望外の喜びです。
《万葉集に見る武蔵国の水土≫ 奈良時代編纂の万葉集には、東歌や防人 (さきもり) 歌が特集され、そこには、武蔵国の水士が色濃く滲み出ています。 ここでは、東歌3 首、防人歌1首を紹介しましょう。 まず「多摩川に曝 (さら)す手作り さらさらに何そこの子のここだ愛 (かな)しき」 という歌があります。 カラムシから織った布を多摩川に晒している女性を愛でている詩です。“さらさら”という言葉から、流れの速さが連想されるとともに、“更 更に”愛情が増す意味も加わり、秀作といえるでしょう。 次に、「埼玉の津に居る船の風をいたみ綱は絶ゆとも言(こと)な絶えそね」という歌があります。 “港の船を繋ぎ止める 綱が風で切れても好きな人の便りは絶えませんように” と願っている詩です。 読まれた場所は行田市であり、船が生活上欠かせない低湿地であったことが分かります。----------
詳しくは>〜水都江戸・東京物語〜「第一部 「武蔵國・江戸物語」No4「万葉集に見る武蔵国の水土」 http://www.edoshitamachi.com/web/suitoedo/
*画像〜No4. 「万葉集に見る武蔵国の水土」
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