第一部 「武蔵國・江戸物語」


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Profile

細見 寛(ほそみ ゆたか)
1954年兵庫県生まれ。 1978年東京大学工学部土木工学科を卒業、 建設省に入省。京浜工事事務所長、内閣府科学技術政策担当参事官、防災課長、治水課長を経て、 水資源部長にて退官。現在、中央大学において客員教授として「防災まちづくり特論」等を講義。



第一部 「武蔵國・江戸物語」 概説

 「武蔵国 ・江戸物語」は、東京が、多摩川扇状地の東端と荒川 (隅田川) 河口の接点に位置していることから、 もう一度、地歴を勉強しようと、 Face Book に連続公開投稿したものです。

 その思いは、 江戸時代に築造された玉川上水に河川水を流し、東京都心部に清らかで涼やかな水辺を再生する 「東京水循環健全化プロジェクト」の実現に向け、 東京に関係する流域の原点を理解しておくためでした。

 その流域とは、すなわち律令制の中の武蔵国であり、東京の水循環健全化とは、武蔵国において低水の流れを総合的に省エネルギー化すること、つまり流し方を工夫することを意味します。

 日本史のなかで、古代・中世は、近畿地方中心に構成されていますので、後進国だった武蔵国はあまり学びません。それもそのはずで、残されている文献が少なく、鎌倉時代といえども、武蔵国は中心地ではなく緩衝地帯でしかなかったからです。

 それが、三河武士たちに占領され、驚異的な地域づくり・まちづくりにより、権力の中枢地域に劇的変貌を遂げます。とりわけ、不毛に近い武蔵野台地を切り開き多摩川の水を江戸まで導水した玉川上水は、江戸という100万人が居住する流域防災都市へと進化する上で、必須のインフラでした。

 現在、東京は、世界有数のメガシティとなり、2020年オリンピック・パラリンピック大会に向け、都市の更新を兼ねて新しいレガシーを創出することが期待されています。 この東京の未来づくりには、地歴を抜きに考えられません。

 この物語は、土木技術者の視点から、地理や文化を織り交ぜ、豆知識としてどこを読まれても良いスタイルになっています。 東京の未来づくりを議論される とき、この物語が、 ささやかでもお役に立てば、望外の喜びです。

 なお、巻末に「水循環都市東京宣言」を添付しています。 これは、5大学 (中央大学、法政大学、日本大学、東京理科大学、東京大学) 連携の水循環都市「東京シンポジウム」 がシリーズで開催され、 2015年8月4日のシンポジウムにおいて取りまとめられ発表されたものです。

「水循環都市東京宣言」をクリックするとご覧になれます。
(起稿:2014年12月~2015年11月)
目次

No1. 武蔵国一之宮は、小野神社と氷川神社・・・・・・・ PDFダウンロード

No2.「谷戸」と「江戸」に見る武蔵の原風景 ・・・・・・ PDFダウンロード

No3. 「和同開珎」 に秘められたメッセージ・・・・・・・PDFダウンロード

No4. 万葉集に見る武蔵国の水土・・・・・・・・・・・・ PDFダウンロード

No5. 男神が多い武蔵国 ・・・・・・・・・・・・・・・・PDFダウンロード

No6. 平安時代に武士が生まれた一般的説明・・・・・・・PDFダウンロード

No7. 名は体をあらわす 「武蔵国」 ・・・・・・・・・・PDFダウンロード

No8. 富士山噴火が荘園化を加速! ・・・・・・・・・・・ PDFダウンロード

No9.「東下り」貴族は、地元豪族のボディーガード?! ・・PDFダウンロード

No10.武士の先駆けだった平将門 (たいらのまさかど) ・・PDFダウンロード

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