江戸時代は60歳代になると、こんにちで言う後期高齢者、れっきとした年寄だった。冷凍技術がなかったから製氷そのものがなく、徳川将軍などは上野(こうずけ、群馬県)・下野(しもつけ、栃木県)の国の氷室(ひむろ)に貯蔵されていた氷が真夏に江戸へ運ばれ、冷水を飲んでいたようだが、江戸庶民は井戸から汲みたての冷や水を飲む程度だった.。それでも年寄が冷たい水を飲むのは「年寄の冷(ひ)や水」だと、老体には毒になると戒(いまし)め叱られた。
絵は楊洲周延(ようしゅう ちかのぶ)「時代かゞみ 弘化之頃(部分)」国立国会図書館蔵
*詳細>コラム 江戸言葉 月ごよみ 「年寄の冷や水」 http://www.edoshitamachi.com/modules/tinyd11/
|