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2014年 10月 13日(月)
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 (継続中)
鏑木清方と江戸の風情
鏑木清方(かぶらき きよかた・明治11年〜昭和47年/1878-1972)は戯作者條野採菊の子として東京神田に生まれ、浮世絵師月岡芳年の門人、水野年方から絵の手ほどきを受けた。はじめ挿絵を手がけ、やがて展覧会を活動の場とする日本画家となり成功を収めるが、清方が自身の造形と題材を模索するなかで見いだしたひとつの理想郷は江戸の浮世絵にあった。なかでも鈴木春信や鳥居清長、勝川春章といった絵師たちの作品世界に傾倒し、季節や場所の風情を尊ぶ江戸人の心情にも深く共鳴しながら、たおやかで粋な独自の美人画を確立。
 そしていまひとつ、清方が生涯描き続けた理想郷は、江戸の風情が色濃く残る、幼時を過した明治の東京。清方は来し方を繰り返し見つめ、季節の風物や市井のさりげない日常、暮らしの細部を丁寧に掬い、描きとめている。とりわけ戦中から戦後にかけて、東京から江戸の風情のみならず明治の面影までもが失われたのち、清方の過去への憧憬はいよいよ募り、江戸情緒はより純化したかたちで作品に現れるようになった。
 本展は、「江戸の風情」をテーマに鏑木清方の仕事を再考。幼い頃親しんだ草双紙や修業時代の制作、画業を貫流する江戸情緒など、いくつかの視点から、清方と江戸とのつながりを探る。また当館の所蔵品より関連する江戸期の作品をあわせて並べ、清方作品との共通項を観察。清方が江戸に見いだした理想郷に光をあて、清方が真に描きたかったものを考える機会となれば幸いです。


詳細 http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2014/0909/0909.html

 
 (継続中)
「ボストン美術館の北斎」
葛飾北斎(1760-1849)は江戸後期に浮世絵師として画界に登場してから90歳で没するまでの約70年間、常にあらたな画様式に挑んだ不撓不屈の画人です。世界中で広く愛されている浮世絵版画の中でも、北斎の作品は特に人気があり、日本のみならず欧米にも熱心なコレクターや研究者が多く、世界各国の美術館に作品が収蔵されています。北斎は、米国のライフ誌が選んだ「この千年で最も重要な出来事・人物」に、唯一名前の挙がった日本人でもあります。本展は、日本が世界に誇る北斎の魅力に、世界屈指の日本美術コレクションで知られる
米国・ボストン美術館の作品から迫ります。北斎研究の第一人者・永田生慈氏の監修のもと、同館の珠玉の所蔵品の中でもおどろくほど色鮮やかな作品、他では見ることができない非常に珍しい作品など、特に優れた作品約140点を厳選してご紹介。

詳細 http://ukiyoe.exhn.jp/

 

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