コラム「大江戸菓子探舌(タンタン)」
吉田枯露柿氏プロフィール
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。
2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌 『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立し、現在多方面で活躍中。
▲ブログ http://www.ichiko.tv/
第3回

「みな月」


水無月。あまり知られていないが、6月16日は「和菓子の日」である。旧暦のこの日に菓子を食べて厄を払う嘉祥という行事があったことに因んでいる。これは室町〜江戸時代に盛大に行われたものだ。明治になり廃れてしまったが1979年に全国和菓子協会によってよみがえる。
また6月30日の「夏越しの祓」に因んで京都を中心に「みな月」という菓子もある。これは浮き粉と呼ぶグルテンを排した小麦粉と、葛粉、米粉、砂糖で作る京菓子である。型に入れて蒸して作るものだ。そもそも土用の頃は氷室(ひむろ)開きを行い、天然の氷を宮中に運び暑気払いにその氷片を口にしたと伝えられる。しかし庶民は、貴重な氷を手に入れられないため氷に見立てたお菓子を食べるようになった。以来、京都ではこの日に氷片を型取った三角の外郎(ういろう)に小豆を散らした「みな月」を食べうっとうしい梅雨と別れて祇園祭を迎えようとしたそうである。小豆を散らすのは「マメに働く」という意味合いも含まれているようだ。
jpg
                                  挿絵 詫助
「麩饅頭」

一般的な小麦粉を蒸して作る皮ではなく、生麸の皮にこし餡を包んだもの。モチモチとした皮の食感が楽しめる。笹の葉でまいたものが多い。笹の葉の香りや塩気がアクセントになる。ただ生麩は水分を多く含み日持ちがしないので賞味期限は約2日。もともと生麸を食べる習慣のある地域で生産されていた。生麩は精進料理に用いるため、生産地が京都市に多い。
jpg
                                  挿絵 詫助

お勧めのお店をご紹介してください
あなたが「これは美味しい!」というお勧めの「みな月」と「麩饅頭」のお店を紹介してださい。
自薦、他薦は問いません。コラムでご紹介いたします。ふるってご応募下さい。
*ご連絡先:edomaster@edoshitamachi.com


前のページ
第2回粽(チマキ)
コンテンツのトップ 次のページ
第4回 「文月」